組織の意思決定能力を高めるレポートライン設計のコツ|idearium cast #99

idearium castの99回目更新しました。こちらのPodcastはブラウザでそのまま聴くこともできますが、Anchorのideariumのページにアクセスし、アプリをダウンロードしていただくと、スマホやパソコンで「ながら作業」をしながら再生可能です!またSpotifyでも聴けます。


組織の意思決定能力を高めるレポートライン設計のコツ|idearium cast #99

  • 先週の「決断疲れ」の話に続き、今回は「どうすれば決断疲れしないのか」「どうすれば組織の意思決定能力を高められるのか」という話をしたい。
  • マネージャーの意思決定の悩みの1つに、メンバーから何か情報が得られたときに「これ本当だろうか?本当だとしたら動かないと…しかし多分違う気もする…(モヤモヤ)」という状況になることことが挙げられる。こうなると、「これどうしよう、Slackで聞こうか、とりあえず寝かそうか、それとも直接話してみようか…」と、意思決定コストが一気に跳ね上がる。
  • この問題を解決するのが「リファレンスチェック」。これは採用の文脈で使われる手法で、誰かを採用するときに、その人の前職の関係者などに当人について聞いてみることによって情報対称性をとる、というもの。
  • リファレンスの重要性は、採用に限った話ではない。普段の業務でも「レポートライン設計」を考えることによって、常にリファレンスを取れるような状況が作れる。
  • 例えば評価の場面では、マネージャーとメンバーのレポートラインが1つだけしかないと、マネージャーが主観で考えてしまっている場合、不幸な評価しか出ないだけではなく、評価の妥当性を他の人が判断できない。
  • したがって、マネージャーがセットで動いたりキャリア面談を別の人がやってみたりなど、いろんな角度で2本以上のレポートラインを設計しておくことで、常に2人が1人のことを見てリファレンスしあう環境を作り、結果的に組織の意思決定能力が上げられる。

ミミクリ &ドングリはデザインの力で創造性の土壌を耕し、組織の課題解決を実践するデザインファームです。40名の研究者、ファシリテーター、コンサルタント、デザイナーが在籍しながら、具体的な技術から思想や哲学まで含めた広い意味での方法論 (methodology) を学術的に研究しています。

学術研究を裏づけにしながら、組織をよりよくするお手伝いをさせて頂いた実例資料を無料配布しております。下記よりぜひご確認ください。

Contact

イノベーションコンサルティングの
ご相談はこちら

組織と事業の変革を実現するためには、当事者一人ひとりの衝動に蓋をせず、対話的な関係性をファシリテートすること。そして変革の土台となる組織の構造と仕組みをデザインすること。この両輪を回すことが重要です。まずはお気軽にご相談ください。組織をよりよくしたい衝動がある方からのご相談を心待ちにしております。

ワークショップの基本から活用する意義、プログラムデザインやファシリテーションのテクニック、企業や地域の課題解決に導入するためのポイントや注意点について、最新の活用事例と研究知見に基づいて解説します。

※ダウンロードいただいた方には、 最新情報をメールでお届けします。