仮面ライダーと戦隊物の売上はなぜ差がでたのか|idearium cast #100

idearium castの100回目更新しました。こちらのPodcastはブラウザでそのまま聴くこともできますが、Anchorのideariumのページにアクセスし、アプリをダウンロードしていただくと、スマホやパソコンで「ながら作業」をしながら再生可能です!またSpotifyでも聴けます。


仮面ライダーと戦隊物の売上はなぜ差がでたのか|idearium cast #100

  • 記念すべきideariumキャスト100本目では原点に立ち戻り、仮面ライダーをテーマにイノベーションの話をしたい。
  • 昔は、戦隊物のほうが仮面ライダーよりも2倍くらいの売上を出していたが、今は大きく逆転している。その大逆転劇の背景には、「アイデンティティをどこに持たせたか」の違いがあった。
  • 初期の仮面ライダーでは、“おやっさん”的な存在や悪い集団を登場させるという点にアイデンティティを持って、そのトンマナをずっと守っていた。しかし、平成ライダーでは、 “おやっさん”やあからさまな敵は存在せずライダー同士が戦っていたりなど、タイトルとコスチューム以外は時流に合わせて大胆にアップデートしている。
  • 一方、スーパー戦隊は「合体して巨大化、そして敵をやっつける」という初期のアイデンティティを頑なに守っていた。セットで初めて個性が出る、という意味づけがされているので、おもちゃを買う時もコレクター性が薄い。
  • スーパー戦隊の制作陣も大幅な改革を試みてはいたが、売上は急落。テッパンとされている恐竜モノでも売上を落とす事態になった。
  • 以前、「技術主導の意味のイノベーション」について取り上げたCULTIBASEの記事では「形のないところに意味は生まれない」ということを書いた。
  • 適切に意味をこめるためには、形やHOWなどの仕様が重要になる。だから、5人戦隊・合体する、などHOWが固定化されてしまっていると、意味のイノベーションを生むことが難しいのであろう、ということがわかる。

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